4月の稲作作業。種まき

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4月 種まき・今年度入校式

2023年度作業日 4月9日畑苗代、4月30日箱育苗

箱育苗と畑育苗で種まきをします。

春になると種が発芽してくるので、あまり発芽しすぎないうちに育苗を始めます。

 

以下OB作業メモ。
予習復習にお役立てください。
また、みんなで補充していきましょう。

畑苗代に種まき

<使用した道具>

管理機、鍬、線を引く道具、お椀、ふるい、アーチ支柱、ネット、立て札、マジック

<種になるまでの流れ>

前年の春に種取り用に刈り取り、 まだ寒い春先に品種ごとに手で雑穀。 塩水(品種によって濃度が違う)に入れて重く知ったりした種だけにする。 浮いてきた種は実入りが悪く、そういう子が病気などになりやすいため除く。 60度~65度の間の温水に5~10分つけ、温水殺菌(病気の菌を殺す)

<育苗方法>

*水苗代 昔の田んぼでは、水を張ってならして種を蒔くのが一般的だった。鳥に食べられにくいメリットがある

*畑苗代 大きく丈夫な苗に育って植えやすい。鳥に食べられやすいけど、現代ではネットで被覆して防げる。バカ苗病が出やすいが、それは抜いちゃえばOK

約2か月ほどで田んぼに植え替える。畑苗代の場合、 苗が大きくなってしまっても問題ない。
水やりは基本的には必要ない。 ネットをかぶせ、鳥に食べられないようにする。
稲は田んぼでは肥料はいらないが、畑では肥料食いなため、 途中で追肥(枯葉や枯草など)してやる。

<苗の種類>

*機械植えには、2.5葉と呼ばれるサイズ。活着が良いメリットも。
寒い地方では、4〜5枚の葉でも小さく育てて植える。

*大苗は活着が遅いが、遅植えではそんなに問題がない。

*稚苗、中苗、成苗 がある。

*昭和初期は、最初は水を張って育てる方法がとられていた。その後、トレイで育苗する方法に発展。台風や冷害を避けるために早植えしたいため。

<畑苗代の種まき>

*密植だと病気が出やすいので、田植えまで時間がかかる場合には疎植気味にする。
(今回は、2ヶ月後に田植え)
*1m四方に150gをばら撒きして、ふるいで種が見えなくなるまで覆土する。
*4m感覚でアーチ支柱を立てて、ネットを張り両端をピン2本で抑え、両サイドの裾は土で覆う。

<お米の品種>

*ごんべい 千葉在来の赤米。(稲の原型は赤)
*初霜・豊里 愛知・岐阜の方の米、昭和20〜30年頃のお米。
「初霜」は寿司屋に好まれる。
お寿司に会うお米。あまり粘らない。
「豊里」のほうが倒れにくい。
*神国 千葉在来。お酒・麹に向いている。
*あくねもち 緑米・混ぜるとおいしい・もち米
*香り米 1割から3割を普通のご飯に混ぜて使うのが一般的。
カレーなどスパイシーな料理に合う

 

<箱育苗での育て方>

育てる苗の大きさによって 箱に蒔く量が違う。
成苗:70g 中描:95g 稚苗:160g
今回は中描で育てる。
1.育苗する箱にソルチグリーン培土を箱に入れ、 深い方の土切り(?)で高さをそろえる
2.まんべんなく 種をまいていく
3.水をかける
 始めは別のところに水を出して、 水の出を安定させてからかけて いく。
 飽和(かけたときにしみ こまずに水が土の上に上がって くる状態)するところまで水を かける
4.今度は土切り(?)の反対側を 使って平らになるように上に土 をかぶせる。
 土がこぼれるのと一緒に種がこ ぼれる場合があるので、土は多 く入れすぎないようにする。
5.箱を重ねて芽が出たら畑に並べて 水やり開始
<成長過程>
小葉 → 不完全葉 → 1葉 → 2葉 → 3葉 → 4葉 → 5葉が出るときに
1つ目の分決が出て、
また6葉が出るときに次の分決・・・・という感じで基本的には成長していく。

箱育苗の場合、稚苗・中苗・成苗・どれも背の高さは同じぐらい。
その高さの中で
成苗は分決が1つか2つできるぐらいまで、
中描は4葉ぐらいまで、
稚苗は2葉ぐらいまでの育ち。

成苗に育てようと思ったら寒い時期からビニールハウスで
寒さ対策をして2か月ぐらいかけて育てるので結構大変。

なるべくたくさん分決させて後のほうに分決した稲を取るのが理想的。

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